第31話  声なき姿 姿なき声 ハルセ

ボクは今まで変なものに助けられたのは二回あります。

一回目はボクが五歳ぐらいの時、父さんと出かけていたのですが、帰る時に父さんがボクの存在をなぜか忘れてしまって1人で帰ってしまったんです。もちろんそこまでは車で来ていて、ボクは帰り道が分かりません。
回りも暗くなってきたので(父さんのバカー!)と思いながら泣いている時に目の前に黒い影が現れたんです。その影とボクは初対面なんですけどなぜかボクは安心していました。影は指(?)のようなものをある方向に指し、声は聞こえないけどまるで「この方向に行け」と言われているように思えたのでその方向にずっと行きました。僕が歩くとその影も一緒についてきて、次の方向へ指をさし、これを繰り返しているうちにボクは家にたどり着けました。

二回目は最近で、普通に外を歩いていたんですよ。そのときは何の目的も無いのでただぶらぶらと歩いていたんですけどある建築現場(?)があってその下を通った時に「あ、この鉄骨もうすぐ落ちるよ」という子供のような声が聞こえたんです。ボクは不思議に思い足を止めて、周りを見ました。もちろん誰も居ませんでした。
そうしたらボクのすぐ目の前(10cmくらい離れたところ)に鉄骨が落ちてきました。もし、ボクがそのまま進んでいたらきっと串刺しだったでしょうね。


第32話 生きるか死ぬかの一瞬 舞沿
ぼくは、夏休みににっぽん丸という大きな船に乗っていました。そしてデッキで乗り出したら、落ちた。
と思ったが、足に紐が引っかかり落ちなくて良かった。
第33話 頭から liz 

今まで死にそうな体験は2度あります。
両方とも頭から落ちました。
一回目は覚えてないのですが,小さいころお風呂を覗き込んで頭から落ちておぼれました。
そばにいたお父さんが気づいて助けてくれました。

二回目最近の話です。
高校の階段で友達と話をしていて上に上っていました。
そしたら,足をふみはずし頭から落ちました。
そのときは何故か客観的に自分を見ている自分がいて,時間の流れも遅く感じました。
何が起こったかはわかっていましたが,それが自分の身に起こったことだと理解するのに時間がかかりました。
幸い,頭から落ちた割りには怪我も無く今は元気です。

大した体験でなくて申し訳ありません。

第34話 父の気まぐれ 坂崎ゆき
もう12〜3年も前の事になりますか。
妹が小学校の卒業式を控えたある日、父が突然
「○美(妹の名)の卒業式に俺も行きたいんだけど・・・」
普段仕事が忙しく、子供の行事関係に一切出ていなかった父が
その日は休みが取れそうだというので妹の卒業式に行きたくなったそうです。
本社に顔を出す予定があったそうですが、後日でも差し支えないと父は休暇振り替え届を出しました。

そして当日。
バイト遅番の私(当時18歳)は卒業式へ向かう両親と妹を見送りテレビを見ながらテーブルの方付けをしていました。
そのときニュース速報で地下鉄でガス中毒が発生し、1人亡くなったという報道が・・・・・・それは死者・多大な負傷者を出した未曾有のテロ・・・・・そう、あの地下鉄サリン事件です。
毒ガスが撒かれた地下鉄は父が本当なら今日乗るはずだった路線。
後日父に聞いてみました。

「何でこの日に○美の卒業式行きたいって思ったの?いつもなら仕事だって言って行かないのに」

父が言うには

「何となく・・・・・この日は本社に行かない方がいいと思ったんだ。」

虫が知らせたのでしょうか?
本当に九死に一生を得たと感じた出来事です。
第35話 父の気まぐれ2 坂崎ゆき

父は他にもこういうことはかなりあります。
職業柄(警備員の総監督長)勘が鋭いというのもあるみたいです。
昔警備先のあるトラブルに巻き込まれ、チンピラが嫌がらせで車で真正面から突っ込んできた時です。
本当ならばふっ飛ばされて大怪我してもおかしくなかったのに、足先をかすめ、すねに青痣程度の打撲で済んだんです。
突っ込んでくる本当に数十秒前とっさに「避けろ」という空気を感じ、体が自然に動いたそうですが。

あとは九死に一生とは関係ないですが、お天気を的中させたり、オウ○真○教の強制捜査の1日前には
「あの毒ガステロはオウ○真○教が裏に居るぞ」
と言って見たり・・・・・
なぜか娘2人には殆ど遺伝しなかったのに(笑)


第36話 

第7話 

第8話 

第9話 
第0話