第六十二話 訴える木
投稿者:管理人 投稿日:Sat Jul 28 10:11:18 2001 |
動植物の話が出たので、木の話をいたします。
私は桃を食べた後の種を土に埋めたりなんかするので、 気が付いたら庭に知らない木がはえてたりします。 でもみんながみんなよく育つわけじゃなくて、 場所の日当たりとか土の状態とか根の重なり具合などで、 元気がなくなっていく木もたくさんあるわけです。 そしてそんな木は場所ふさぎなだけなので、 私の場合諦めをつけたら引っこ抜いてしまいます。 大体前日に見回って 「明日はこの木抜こう」 と思って目星をつけます。 そして翌日シャベル片手に見てみると、 枯れていたかに見える木が弱弱しく芽を吹いています。 「まだ生きてたんだ」と思い、抜くのをやめたり、でも決定事項なので抜くこともあります。
なにしろその芽吹きを目にすることがあまりにも多いので、 木が私の殺気を感じ、 「い、生きてますがな」「殺さないでぇぇぇ」 と必死でアピールしているように思えてきました。 木に精が宿るという怪談も昔から各地にあることですし。 皆さんは馬鹿馬鹿しいと思われますか?
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