第21話  夢の中の人物・・・?その1 空羽(くう)
初めまして。空羽(くう)と申します。

これは、私の体験した話です。季節は秋。去年の9月下旬の話です―――。

ある日、不思議な夢を見ました。
何もない暗闇で、私一人がただずんでいました。
夢だと思い、寝転んでまた寝ようとすると、少し遠くに不気味な動きをしている"何か"が居たのです。
歩いているようで、進んでいなく、その足は人間とは思えない程速く、足が地面に着いていなかったのです。
こっちに進むのではなく、横に。私の前を通り過ぎると思うと、信じられないぐらいに速く、目で確認する前にこっちを見て不気味にニヤリと笑ったのです。
歯はガタガタで、そのガタガタしている歯は鋭く光っていました。涎を垂らしてこっちへ手を伸ばしました。
細く、変色しているそのどす黒い手を私に伸ばしてくるのです。
見た目からすると、中・高校生ぐらいの少女でしょうか。(私は20代です)
不気味に歯を尖らせながら私に触れそうになった所で目が覚めました。
時間はまだ冷え込む4時にも関わらず、私は全身汗びっしょりになっていて、激しく喉が渇いていました。
普段、夢なんてほんの一欠けらも覚えていない私が、何故かその日の夢だけは鮮明に覚えていたのです。

あの少女のガタガタで尖った歯
あのどす黒く変色している腕
あの獲物を捕らえる獣のような目・・・。

そう考えた途端、何だか目眩が襲ってきて、次の日が仕事の為、私は水を一気飲みした後、また二時間の浅い眠りに就きました。

次の朝、私はその夢の事を何度も頭の中でリピートしてい、やるせない気分で仕事へ向かって行きました。

その帰り道、残業で遅くなり、うつらうつらとしながら車で家へ向かっていました。
トンネルに入ると、いつもは朝夜関係なく通りが多いトンネルなのに、その日はやけに静かで、どの車ともすれ違いませんでした。
ですが、半分寝掛けている私はそんな事全く気にもかけませんでした。
トンネルを抜けた後、急にグラッと視界が揺れ、眠い体に衝撃が走りました。
気がつくと、そこは車内ではありません。地面は芝生で、眠たい為か、辺りは真っ暗です。
「誰もいないんですか?」そう大きな声で言うと、やけに響くんです。
暗闇に吸い込まれるかのように声は段々と消えていき、前を見ると深すぎて先がないようでした。
そして、ある事に気がついたのです。

夢と同じ・・・。

違うのは芝生があるという事だけ。立とうとしましたが、動かないのです。
「いつかはなるとは思っていたけど・・・こんな時に金縛りだなんて・・・。」そう呟いた瞬間でした。

少し遠くに、あの不気味な動きをしている少女・・・。

すると、前より速く私に気付き、またあの鋭い歯を光らせながらニヤリと笑い、手を素早く伸ばしてきた・・・。
前とは比べ物にならない程速く、あっという間に私に触れそうになった時でした。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!」私は無我夢中で叫びました。
そして、フッと意識が遠退きました。

目が覚めると、そこには警察らしき人が私を覗き込んでいました。
「大丈夫ですか?」と優しく聞く警察の向こうには空があり、起き上がってみるとそこはトンネルの前の端(芝生の所)でした。
ふとトンネルを見てみると、そこには私の車がありました。
私は何故か泥だらけで、全く状況が読み取れませんでした。

後から事情を聞くと、私の仕事仲間(友人)が大切な書類を忘れている事にありがたく気付いてくれて、3時ぐらいに届けに来てくれたそうです。
私の残業が終わったのは丁度11時。会社から家までかかる時間は30分程。ちなみに私が就寝する時間は家に帰って着替えてシャワーに入って汗を流してから歯を磨いて寝るのでその時間はいつも大体30分。
つまりは会社から帰って寝るまでは1時間。流石にその時間は家に居ます。
その日は幸い、たまたま鍵を掛け忘れていて、家に入るといなかったので警察に連絡し、見つかったというものでした。
私は胸を撫で下ろしました。

それから、私はあのような夢を見る事もなく、その日のような事もありませんでした。

(長々とすみませんでした;)

第22話  夢の中の人物・・・?その2 空羽(くう)
私はその後、その友人にその事を話しました。
最初は信じてくれないかと思いましたが、その人は青い顔で教えてくれました。

昔、そこのトンネルは病院だったらしく、そこの病院の集中治療室にずっといた中学生の少女が居たそうです。
その少女は重い病気にかかっていて、歯も磨けなくてガタガタになっていて、虫歯になればそこだけ削ったりしていたそうですが、その所為で歯が鋭くなってしまい、体も病気の所為でどす黒く変色してい、ご飯もなかなか食べられず、まさに文字通りの「骨と皮だけ」の状態になってしまい、なのに何故か足だけは速く、気持ち悪がれて友達も家族も看護師さんでさえも離れていってしまい、一人で誰にも気付かれず、苦しみながら死んだそうです。
本当ならば、その年で高校生になる筈だったそうで、思い出も友達もろくに作れないまま死んでいった為、いつもトンネルを通っている私に近づいたのではないか、と友人は言いました。

それにしても、あの子は私に何を求めていたのでしょうか・・・。
私には沢山の楽しい思い出も友達も家族も仲間も居ます。
それが羨ましくて、それが欲しくて近づいたのかもしれません。
もしそれを奪おうとして近づいたのであれば、もしあの時私が書類を忘れていて友人が届けてくれなければ、警察に通報してくれなければ、私は一体今頃どうなっていたのでしょう・・・。
それを考えると、今でもぞっとします。

(本当に長々と失礼しました!;)

第23話 タンス 名無し
2階で友達と遊んでいました。私は何か飲み物を持ってこようと
して、立ち上がりました。すると友達の後ろのタンスに人の脚が
挟まっていたのです。
恐かったので「飲み物もってくるね」と早口で言って、階段を
急いで降りました。その時耳元で「塩か・・・」という声がしました。
その後2階に行ったんですがタンスには何の異変もありませんでした。
その脚は生々しくて気持ち悪かったです。
第24話  心霊写真 no name
この前夜中にあるサイトで心霊写真を見ていたのですが、
突然寒気がして、頭が痛くなったのでパソコンの電源をつけたまま寝てしまったのですが、
なかなか寝れず、ずっと目を閉じていたら、いつの間にか寝てしまいました。
3時半ごろに目が覚めてしまい、体勢を変えようとすると、
耳が変な感じになってしまい、アタマが押さえつけられているような感じがしました。
パソコンは、放置しておくと勝手に電源が消えるはずなのですが、
何故かパソコンのほうから低い声が聞こえてきて、そのあと気がつくと朝が来ていたのですが、
アレはなんだったのでしょうか?

第25話 死んだ…よね? 怒苦露
初めまして。

私のお父さんは小学校の入学式の一週間前には、もう死んでいました。
いきなり、ランドセルを選んでいる時にお父さんが倒れてそのまま…。心筋梗塞でした。

入学式の5日前、葬式が始まりました。
私は「死ぬ」という事すらまだ分からなかったので、葬式は何かの暗いパーティーだと思っていました。
そこにいる人達は皆泣いていて、暇だった私は縁側に座って足をブラブラさせていました。
すると、気が付いたら隣にお父さんが座っていて、私は甘えようとするとお父さんは少しも動きもせずに移動しました。
お父さんは白い服を着ていて、ニコニコと微笑んでいました。
仕方なく、私はただお父さんと話していると、泣き止んだお母さんが「何をしているの?」と聞いてきました。
「お父さんと話してるんだよ?」というと、お母さんはさも青ざめた顔をして、また部屋に戻っていきました。
まぁいいか、とまたお父さんの方を向くと、既にもうお父さんは居ませんでした。
トイレにでも行ったんだろう、それくらいに考えていました。
お母さんには、「お父さんは死んだから、もうお父さんと話しちゃダメ」と聞かされていましたが、「死」を理解していなかった私は頷くだけ頷いていました。

…これで、終わりじゃないんです。

一年生の入学式の時に、お母さんの隣が空いていて、そこには白い服を着てニコニコと微笑んでいるお父さんの姿がありました。
けれど、入学式が終わった後、気づいたらもうお父さんの姿はなくて。
参観日の日、いつもお父さんは来ていました。
いつもの白い服、ニコニコと微笑んでいるお父さん…。
お母さんが参観日に来れなくてしょんぼりしている日、お父さんは必ず来て、ニコニコと微笑んでいました。

運動会の日も、参観日の日も、学習発表会の日も、二年生の時も…。

今思えば、いつでもそこに居た気がします。

五年生の時、クラスの友達に「お父さん見たことない」と言われ、「いっつも来てるじゃん!参観日の時も運動会の日も!」と言うと…

「何言ってんの?いっつもお母さんしか居ないじゃん!」

その言葉に、私は凍りつきました。
生きていると当たり前に思っていて、傍に居ると当たり前に思っていて、皆には見えなくて…?
頭が混乱しながら家に帰り、その事を聞くと全部話してくれました。

今、私は中学生で、来年卒業です。
中学生になった今でも、お父さんの視線が感じ、お父さんが居るような気がするのは、気のせいでしょうか…。

第26話 死者の湖 洞(ウロ)
はじめまして、洞と言います。

これは私の兄から聞いた話なんですが・・・

兄の高校にはカヌー部があり、そのカヌー部の練習場所は
なんと、自殺の多発する湖でした。
そして、兄の担任でありカヌー部顧問でもあるU先生が
学校から帰ろうと、車を走らせていた時の事でした。

いつもどおり、制限速度を守って安全運転をしていた所
後ろから来たパトカーに止められてしまいました。
何か事件でもあったのかと、車を止めたU先生はいきなり
警察の人に怒られたそうです。

「私が何をしたんですか!?」U先生が怒って反抗すると、

警察官も、まけじとこう言い返したそうです。

「あんた、車の上に人を乗せてただろう!」と、

U先生がびっくりして警察官に聞き返すと、
男の人がU先生の車にしがみつくようにして乗っていたそうです。

PS.実はそのカヌー部は練習中に、何人も自殺死体を発見しています。

オールに死体が引っかかって、浮かんでくるそうなんです。

第27話 悲。
こんにちは。銀と申します。

私が中1の時のことです。
私は霊感がほどほどあるというところでたまに奇妙な体験をしたりします。そんなある夜――――・・・。

「おやすみぃ。」

いつもと変わらない普通の夜。
部屋には私一人だけと静かなもので、夏の虫がコロコロと鳴いていました。
窓を開けて風とおりをよくし、もう10時ごろに就寝しました。

「・・・・」

疲れていたせいかベッドに入ってすぐに寝付きました。
時間が経ち―――――・・・・

「・・・・・っ!!!!!???」

ビクッと私の身体が一瞬痙攣をおこし、次の瞬間には動けなくなってしまいました。そう、金縛りです。
私は如何してよいやら全く判らず目を瞑っていました。

「あはははははははは!!!!」

私の右側には私よりちょっと年下に見える男の子がいました。

「・・・え・・・!?」

声は出せず、男の子は私を見ながら笑っています。
動けない私を馬鹿にするかのように。

服装はTシャツと半ズボン。今頃の子とは思えないような子でした。
そっと男の子は私に腕を伸ばしてきました。

「・・・ちょっと待って止めてよ!!なんであなたはそこにいるの!!?」

私は心の中で叫びました。

「・・・寂しいんだよ・・・。」

笑うのを止め、その男の子は呟くように応えてくれました。
そうして男の子は悲しそうに消えていきました。

消えたと同時に私の身体は動き、
気付いたら朝でした。

1年経った今、あの男の子はそれ以来姿をあらわしません。
私の近くにいるのでしょうか。それとも、遠い場所にいるのでしょうか。

第28話 林間学校の怪 銀
失礼します、銀と言います。
私の住んでいる町の近くにある沼(湖?)があります。
そこには林間学校もあり、そこで私は中1のころ3日間の林間学校生活を送りました。

まず、カヌーをクラスの皆と漕いでいたとき。
隣に座っていたR子が遠くをじっと見つめていました。
「男の人がいる・・」と言い怯えていました。
R子は幼い頃から霊感が強かったんです。

2日目の朝。私が泊まっていた部屋から2つ離れた部屋で叫び声が聞こえました。
部屋中の皆がそこの部屋に駆けつけると、水浸しになった部屋、そして無数の血痕がありました。
先生達がそれらを片付けてくれ、
ただの悪戯と流してしまいましたが、その翌日も部屋は水浸し、血痕があたりに散らばっていまいました。

第29話 歌 和月

こんにちは。和月です。
怖い話です。

うちの学校の校歌には、歌われていない、3番があります。歌うと呪われるそうで・・・・・・・・。

そんなこんなで、歌ってしまったのですが・・・・。

なにもおこらず!

でも、どこからでたのかふしぎです。


ほんっとうに皆歌わないし、歌詞をみたことはありますが、わすれてしまいました・・・・・。

こじょうのあかしむねひろく

きはたかし

だったような・・・・・。


第30話 金縛り 綾
心霊写真・・・
きっとアナタと波長が合ってしまったんでしょうね。
私も最近同じようなことがありました。
そういった時の頭痛は、霊障です。
金縛り、までは私と同じで、
私の場合その後、霊体と肉体を引きはがされそうになりました。
何度も抵抗し、やっと落ち着いたと思ったら、また金縛り。
赤ん坊の声がし、自分のベットの上を物凄い勢いで、何かが這いずる。。。
まさに赤ん坊の霊が這いずっているかのようで、必死で体を起こし、外に出ました。
すると、私の寝ていた寝室の窓をネコが覗きこんでいました。
ネコは、昔から霊を見る動物とされていますから、ゾッとしました。
今月の9日ですね。はっきり覚えてます。