第91話 夜勤の夜 血架
私は霊は見えませんが、感じる事は出来ます。
これは私がある病院で夜勤のアルバイトをしていた時の出来事です。

病院は4階建てで1階から3階に患者さんが入院している病棟がありました。
ある夜、私は病院3階のロビーでついたてを立てて簡易ベッドで仮眠していました。
うとうとしていると「スッスッスッ」と歩く看護婦の足音を聞いたんです。
私はてっきり急変した患者が出たのかと思い飛び起きました。
しかし広い病室には看護婦はおらず患者さんの寝息が聞こえるだけでした。
その時は空耳と言うか錯覚だと思ったんでまた仮眠に戻りました。
しばらくするとまた看護婦の足音がしてきました。
今度は足音だけではなく看護婦が身に着けている聴診器やペンとかがかちゃかちゃふれる音や気配もあったんです。
「今度は間違いない!」と思い「今起きます」と急いでエプロンをして病室に入ったんです。
・・・しかし、やはり看護婦はいませんでした。
私がいたのは3階。看護婦は2階で仮眠を取っていました。
私はもう寝ることは出来ず、仕事を始めました。
朝、すっかり明るくなって一緒に夜勤をくんだ看護婦が起きて来ました。
足を引きずりながら。この看護婦は足が悪くいつも足を引きずっているのです。
ゆうべのようにスッスッと早足で歩けないんです。
その時初めて怖いを言う感覚を覚えました。
夕べロビーを横切ったのは誰なんだ・・・
患者は皆老人で殆ど歩けない人ばかり。歩けても杖を使用しています。
誰も早足で歩ける人は夜の病院にはいないはずなのです。
歩いていたのは人間ではない何か。  

後で聞いたのですがこの病院では昔自殺した看護婦がいたそうです。
病院で自殺したのかどうかは定かではありませんが自殺したのは事実です。
当時の私と同じ年。同じ悩みを抱えていた事を知りました。
怖いと言うより切ない気持ちになりました。
その後もいろいろな病院で霊の気配を感じています。
今現在も病院勤務です。
病院は霊が一杯です。

第92話 ズルッ なつみ
私の先生から聞いた話です。
−先生は寝てたそうです。窓を開けて。
先生は「涼しいなぁ〜。」と思って寝てたら、
なんか・・・・ズルッ ズルルル・・・・ って足を引っ張られて
「何〜?」っと思って目を開けると
?!なんと窓から体が半分くらい落ちそうになってたそうです!!!!
ーそして先生はその家から引っ越したそうです・・・・

第93話 ときどき・・・ メグミ
ときどき、歩いてるとき、
畑などではたらいてるようなかっこうをしたおばあさんと、
すれちがったような気がするのですが、
振り返っても誰もいないんです・・・
第94話 小さいころから 
私は小さいころから霊が見える&憑かれる体質なのですが、
最近学校で霊が増えてきてるんです。
授業中横を通ったり、腕を触ってきたり、時には階段から突き落とされそうになります。
私のいる学校は変なのがいるなあって思ってたんですけど
家に帰って母さんに会った瞬間に「くるな!」って言われます・・・。
第95話 映画館 松丸
お久しぶりなのです。
ふと、思い出したのでお邪魔しました。
ちょっと昔、友達ととあるホラー映画を観に行ったのですが、仕事の帰りだったので、最終の回になってしまいました。
まあ、寂れた地域だったせいなのか、雨の酷い日だったせいなのか、話題作だったにも拘わらずにがら空きでした。
五組ぐらい、14人ぐらいしかいませんでしたから、周囲に人は座りませんでした。
観ていて中盤、いきなり
「生きていたんだ」と女の人が低く囁くような声が聞こえました。
いきなりのことに私はびくっとして、小さくですが跳ねてしまいました。
隣をみると友達がびっくりした顔でこちらを見たので、ああ彼女も驚いたんだろうなと笑いかけました。が
その時は気にせずに映画を観続けたんですが、終わってから友達にあれが怖かったねー、と話したところ、
あんたの、何も怖くないトコでびっくっとしたあの瞬間が一番びびったと言われました。
そう、友達には一切聞こえていなかったんです。
ビデオのレンタルが開始され、早く確認したかったのですが、ビデオが主役の話だったので怖くて今になってしまいました。
…ええ、そんな声は入ってませんでしたとも。
第96話 にやり 音葉
アレは、去年の夏のコト。
夜、寝ていると、暑苦しさで起きた私は、トイレに行こうとベットから起きた。
トイレから、帰ってくると、寝室へと繋がる部屋のカーテンが開いているコトに気がついた。
確かに、寝る前は閉まっていた。
いや、それどころか、トイレに行くときに通った時も閉まっていたはずだった。
疑問に思いながらも、カーテンを閉めようと窓に近づいた。
カーテンを閉めようと思い、手をかけた瞬間。
外には、小学校6年〜中学2年くらいの男の子がにやり、と笑って一瞬にして消えた。
見間違いかと思い、窓を見る。
そこには、誰も居なかった。窓に、私の姿が映っていたとしても、髪の長い私。
男の子に見間違うなんかありえなかった。
しかも、ソコは2階だった。
私は気が抜けたようにベットに入り込み、そのことを忘れようとした。
第97話  夜 マコ
夏休みに入ってすぐのこと。
僕は友人たちと遊園地へ遊びに行きました。
1日中楽しんで すっかり辺りも暗くなり そろそろ帰ろうと言う事になりました。
そこは 遊園地を出てしまうと 海で 回りはすっごいしずかなんです。
友人たちと5人、 バカな話をしながら盛り上がっていました。
しかし 駅に入る少し手前で 友人二人が 何かを蹴飛ばしたのです。
よく下をみていなかったので 友人たちはなんだか分からなかったそうです。
どうせ 石か何かだろうと思って下を見た女の子が悲鳴を上げました。
何と、 それは猫の死体だったのです。
車に惹かれてしまったのでしょう。
辺りは真っ暗 猫は真っ黒。
皆血相を変えて駅までもうダッシュで逃げました。
僕はそのとき 後ろから 嫌な感じを受けていましたが 幸い 何もなかったです。

第98話 2階の部屋に居るのはだれ..... 桐子
これは、母が子供の頃に住んでいた大伯父の家を間借りをさせて
住んでいた時の話です。

母が、小さい頃大伯父(昔からお寺の住職をしております)の家を
間借りをしていた頃の話です。
当時母はまだ4歳の時でした
大伯父の間借りをしていた家は姫路のド田舎にある、とある集落に住んでいました、
3世帯同居の時代なので家族も親戚も皆一緒の家に1つ屋根の下に居たときの出来事だったのです....

その家は、当時としては活気あふれる二階建ての井戸付きの一戸建てで、
すぐ5キロ前を見るといわゆる斎場がそのまんま外で焼かれている人も見えると言う家で、
家の周りは田んぼだらけ夏はウシガエルが”グォ〜、グォ〜、グォ〜”と鳴り響くような所に母は住んでました。
冬は冬でめちゃめちゃ寒かったのでいつも薪をしている所に人は集まっては
井戸端会議と言う時代でしたので母の怖い出来事とは
あの「2階に居るのは、だれ?」でした。
母が、自分の父に「おとうちゃん、2階にはなにがおる?」と聞いた時でした、
父は「あぁ、2階にはな、大きな生き物がおるんや....ヘビか、それともなんやろな〜」と言うだけで
その問題の「2階部屋」には一度も足を踏み入れたことがなかったそうです。
誰1人、上の部屋を覗くと言う行為すら出来ないほど怖い部屋だと言い伝えられてきました。
母は「だれかが、おるんやろうな〜」と子供心を覗かせながら
上へ上がれる”階段”を見つめたけどやっぱり怖い、お父さんが言う
「ヘビか、生き物か」と言う言葉に物凄い恐怖感があったのことから
私の代になっても、一度も踏み入れたことのない「2階部屋」です

その問題の2階部屋は、2つ。大広間のような大きな部屋が2つあり
夜な夜ななにかが「這って歩いている」感じがあったそうです。
お手伝いさんも、祖母も大伯父夫婦も誰も上へはいけないと言うので
勇気のある人がサラッと見てくると言うことも出来ない、ただただ、
夜になると「ズル.....ズルズル.....ズル! ズル....ズル....」と言う音が聞こえてくるではありませんか。
誰かおるんやろうな?と母はビクビクしながら天井を見ては
「だれかがおるんやわ!きっとだれかが」
と思ったそうです。
今もその家は残っており、荒れ果ててはいるもののあの「2階部屋」だけは何事もなかったように健在しております
2階の部屋にいるのは、だれだろう.....と母は未だにあの恐怖だけは忘れられないと言ってました。

大伯父は、今もあの家を貸し出し中です。
家の周りは山と田んぼだらけですが、昔斎場のあった焼き場だけは立派な建物になったと聞いております..
..
第99話 不思議な老人 風凪
ここに書き込むのは初めてです。
丁度よいので自分の体験した不思議なことを書き込んでおきます。

自分がまだ本当に小さかった頃とある山の川に遊びに行ったときのことです。
川で遊んでいたときは空は晴れていてとてもすがすがしかったです。
お昼頃になって急に霧が出始めました。
その霧と共にどこからともなく一人の老人が歩いてきました。
その老人は自分達(家族)に「あの辺で子供が溺れて死んでるから気をつけなさいよ」と言ったんです。
そしてそういうとそのままどこかへ行ってしまったんです。
その老人が霧の中に消えるとたちまち霧が晴れて朝と同じ快晴の空になったんです。
その老人が歩いていった方を見ると老人の姿が全くないんです。
普通老人というと足が遅いと思いますが
その老人はまるでとてつもない速さで走っていったのごとくにいなくなってたんです。

その後その川に何度か行ったんですが2度とその老人に会うことがなかったんです。
第100話 正夢!? リエ
私の家の周りにトラの母猫と黒の子猫が住み着いていたのですが、
ある日夢にその二匹の猫が出てきたんです。
私は母猫と会話をしていたのですが、
子猫に話しかけたところ怖がって家の前の道路方に走っていってしまいました。
すると車の急ブレーキの音がして・・・
親猫が心配だからと子猫の方に走っていったところで目が覚めました。
ところが翌朝学校に行こうと家を出ると家の正面の道路中央で
アノ黒い子猫が引かれて死んでいたんです・・・
本当に怖かったです!!!