第二十一話 山の亡霊  あつし
身留苦さんこんにちは。
父の体験をお話したいと思います。
父は大学生の時山岳部に入っていました。
山岳部というのは登山をする部です。

その日は冬に近い時期で、どんよりしている曇りの日だったそうです。
父は10人ほどの仲間たちと登山に出かけました。
頂上が近づいた頃みんなの先を歩く大勢の人たちが見えました。
やっぱり10人くらいのグループで、スピードが変に遅くて、すぐに追いついたそうです。
ですが「こんちわ」と言っても誰も返事しないで無言でした。
へんだなと思っていた時、仲間が「さっきの人たちがいない」と言いました。
振り返るとその人たちは、どこに消えたのかいなくなっていました。
隠れるようなわき道はどこにもなかったのにです。
それは山で遭難した人たちの亡霊だったのでしょうか。
第二十二話 はじめての金縛り ゆうき
中学生の時、自分の部屋のベットで寝かけていた時のことです。

寝かけということで夢なのか現実なのか区別がし難いのですが、
何回も金縛りに合ううちに分かったことがあります。
霊体験で言う金縛りと、科学的に言われる金縛りの区別です。
科学的に言う金縛りの時は脳が起きてしまっていてカラダは寝てしまった状態だと言われます。当然ウトウトしている状態でそれは起こります。私の場合、その時お腹などの筋肉がピクピクと痙攣を起こすのです。痺れたようなくすぐったいような感じです。
反対に霊体験による金縛りと思われるものは、酷い耳鳴りと何より「恐怖感」がスゴイのです。まさに全身で感じられるのです。
話が逸れましたが、その日寝入り時に金縛りに合い、しかも初めてのことだったので頭が混乱していました。
目を瞑り胸はドキドキしています。
そしてとても大きな笑い声が頭に響いてくるのです。
女の人の甲高く嘲笑うような声で
「あーはっはっはっはっ」と。
こういう時は怖がってはダメだ、と聞いていたので思いつく限りの悪態をつきました。
が、目を瞑っているのにも係わらず、
天井から両手を広げてワンピースを着たウェーブのかかった長い髪の女の人がフワっと下りてくるのが分かるのです。
その瞬間(うっ…わ…怖い!!)と物凄い恐怖感と圧迫感に襲われました。
そして恐怖のあまり布団から出していた両手を思いっきりベッドに叩きつけ自力で金縛りを解きました。
部屋は何事も無かったように静まり返っていて、私の心臓だけドクドクと音が鳴っていたのです。
今まで体験した金縛りの中でもこれが一番怖かったです。
今でもあの笑い声は耳に残っています。

第二十三話 はじめての幽体離脱 管理人 
幽体離脱など知らなかった幼稚園の頃です。
私は「おやすみなさい」を言ったあと、確かにベッドで寝ていたはずでした。
気がつくと、目の前に木の節目のある板が迫っていました。
今度は自分の寝ている姿が下の方に見えました。
真っ暗なはずなのによく見えました。
私は宙に浮いているのだとやっと気がつきました。
さっきの板はなんと天井なのでした。
頭の上から音楽が聞こえてきました。
聞いたこともない器楽演奏で、知らない曲です。
奇妙な気分になり、自分の体に戻らなければ、と思いました。
その瞬間、もどっていました。
ほっとしてすぐ寝ました。
朝になっても夢だったのか現実だったのか、よくわかりませんでした。
でも聞こえた音楽は、のちになって笙(しょう)や篳篥(ひちりき)の奏でる旋律、
つまり雅楽だったのだとわかりました。
メロディーを覚えていればいいのですが、覚えてなくて残念無念。。。

第二十四話 火に包まれた家 管理人 
一時期、近々火事の起こる家を当てる子供でした。
というよりも、そういう家を見ると火に包まれたその家の映像が重なって、目の前に見えてしまうのです。
親に言うとひどく叱られました。
そして絶対に誰にも言わないようにと言われました。
いまだ起こらない火事を言い当てるという事は、放火の疑いをかけられかねないのですから当然です。
見えるのは1週間から10日前にかけてでした。
2軒そういうことがあったのち、火事の映像が見えることはなくなりました。

第二十五話 首の無い少女 H.N
それは、4年前のことでした。
僕が、家族と京都に旅行に行ったときのことです。
京都の○○山荘に泊まったときのことです。
そのときは、僕と父と母しか客がいませんでした。
僕は、7時ごろトイレにいきたくなり木でできた長い廊下を1人で歩いて行きました。 
その○○山荘はだいぶ古くて気味が悪い山荘でした。

そのときです!!!

なんとなく後をふりむくと赤い着物を着た首の無い女の子が走ってきたのです。 
僕は呆然としました、、、、、。
それからちょうど44日後僕は足のじん帯を切ってしまいました。 

第二十六話 恐怖の廃屋  加奈 
思い出すと今でも身の毛がよだつとはこのことです。

付き合ってた人とドライブの途中で、コーラを飲んで激しい尿意が。
がそこは山の中で、トイレを借りる家もなかなかありそうになかったのです。
「どこでもいいから適当な場所で降ろして〜」
と言ったので、彼は車をとばしてくれました。
霧が出てきた山の中は薄気味悪い雰囲気をただよわせていました。
やっと1軒の廃屋の前に着きました。草ぼうぼうな空き地の奥に廃屋があり、
その裏へ回って用を足そうとしました。

ところが!

その廃屋を見たら屋根のすぐ下にガラスがはまって、
その真っ暗な空間から、
無数の真っ赤な目玉がのぞいていたのです!
驚いて車に走って戻りました。
結局その先のお店でトイレを借りたんですが、あの廃屋では何かがあったんでしょうか??・・・・・
第二十七話 最後の彼の声 ヵリヵリのミミ
数週間前のことです。朝うとうとこたつの中で寝ていると、
私のポケットで携帯が鳴りました。
「もしもし?」と寝ぼけた声で電話に出ると
「あ、俺の彼女だ(笑)」という、男の人の声が聞こえました。
最初は誰だか分からなかったのですが、
だんだんそれが元彼だということがうっすら分かってきました。
「もう電話出来ないと思って…電話した。」
「もしもし?」と聞き返そうとしたところ、実際に自分の口が動き、
だんだん眠りが浅くなり、それが夢だったのだとわかりました。
片手には携帯などありません。

彼とは別れたばっかりで、少し鬱病の傾向があったので(付き合ってた当時も「死にたい…」など言っていました。)
もしかして…なんて思ってるのですが…
まだこの世で精一杯生きてることを願ってます。。。

第二十八話 呼ぶ声 松右衛門  福井県 33才
私の唯一の恐怖の体験はいわゆる幻聴です。
あれは私がまだ五歳のころの真夜中の出来事でした。
今は亡き祖母と二人で寝ていたところ三度ほど襖ごしに私を呼ぶ声がしたのです。
それもだんだん大きな声で。
あのときは恐怖で今でも鮮明に覚えていま
よ。

第二十九話 天使のおじさん  管理人  
今日よそのサイトさんの恐怖体験談を読んでいたら、
夢に何度も神様が出て来て「霊媒師になりなさい」と言われて断った、という話がありました。
それで自分も一時似たようなことがあったことを思い出しました。
何度も夢に出て来たのは、白い着物姿の見たことのないおじさんです。
顔は日本人です。でも私にはその人が天使・・・神の使いだとわかっているんです。
それでその天使は、いつも私にあれこれ「これをしてはいけない」「あそこに行くのはやめたほうがいい」などアドバイスをしてくれるんですが、それとともに「修業をして人々のために生きなさい」「修業をしたら神様の姿も見ることができる」と言うのです。
そのあと私が見せられた神様の姿というのは輝く発光体なんですが、
修業をすることによってもっとちゃんとした本体が見れるというんですね。
私は「修業をするのは嫌だ。普通の人生を送りたい。」と言って断りました。
もちろんすべてが夢の中の話です。


第三十話 ヤバイ場所 みっちー
友達の『Kさん』から聞いた話なんですけど、
Kさんが住む団地は「よく幽霊が出る」という噂があり、Kさんも幽霊を見たそうなんです…
Kさんは夜眠れないので窓をボーっと眺めてたら、
首に縄が掛かっている男の人が、上からスゴイ勢いで下に落ちていくのを見てしまったのです!
Kさんは一番上の階(五階)に住んでいて、急いで親に知らせて下まで降りて調べてみたんですが、
下には誰も落ちた形跡がなかったそうです…
Kさんの住む15棟では昔、首吊り自殺があったそうです…

それと、Kさんの家に霊感が強い友達が遊びに行った時の話です…
その霊感が強い友達に「首吊り」の話をしていたら、
急に霊感が強い子が「肩が痛い」と言い出しKさんがフとその子の肩を見たら白い手が乗っかっていたそうです…
Kさんが「手…手…!!」と叫んだら
カサカサとその白い手は部屋の窓から出て行き、空中でパッと消えたそうです…

それともう一つ。
団地の近くにはお墓や川やお寺、柳の木があり、
Kさんが夜中の二時過ぎ頃、車で柳の木がある所を通り過ぎていくと白い人影のようなものが、
おいでおいでをして手招きをしていたそうです…
その団地で一番幽霊が出るところは、6号棟だそうです…  
私もその話を聞いて、そこの団地に行ってみたのですが、本当に出そうで、見るだけでも鳥肌がたったくらいでした・…
本当にアソコはヤバイ・