第９１話 不幸を呼ぶ店 I 山梨県在住 マンガ家この体験は、山梨県の｢Ｋ」と言う所にある
一件の小さな、「飲食店」の話です。店のオーナーは、「女性」で
その土地にお店を建築中の時からすでに、不可解な出来事は
始まっていました。
その工事を受け持ったのは、この土地ではじめて
「ログ・ハウス」を専門に商売をはじめようと言う若い大工さん。
そして、もう一人は「飲食店」をやろうと言う女性。このふたりが
あるところで出会い、大工さんもこの地で初めての「ビジネス」
そして、女性の方もあまり資金がないと言う事もあり
「モデル・ハウス」と言う形で、建てる事となったのです。
ある日の事、その事故は建築中に突然起きて仕舞ったのです。
若い見習い大工の一人が、足を滑らせて「男性の一番大切な部分」の
睾丸を木の柱で打ち、破裂し病院に運ばれたのです。それから
まもなく、女性の夫が浮気。そして、大工さんの家庭も「夫婦喧嘩」が絶えなくなり
離婚、働いていた「若い見習い大工さんたち」数人も止めてしまいました。
残された大工さんは、持って行き場のないイライラを酒で紛らわし、なんと
街の酒場で「暴行事件」を起こして仕舞ったのです。それでもどうにか
お店は完成し、オープンして間もなく来店したお客さんの数人が、お店の
階段のところで転んで、なんと｢骨折」。
ある時僕も、そのお店を尋ねた時の事です。普通にお店に入って玄関の
ドアを閉めようとしたのですが、なかなか閉まりませんでした。仕方なくドアの
ノブに両手を掛けて、思いっきりひっぱりました。すると、どうにかドアは
閉まりました。その時僕は、きっと建てたばかりでドアが閉まらないんだと
思っていました。するとどうでしょう、その後、信じられない事が起きました。
僕が、カウンターの椅子に座ろうとした瞬間に、お店の玄関のドアがひとりでに
スーと開いたのです。あんなにも強く引っぱらないと閉まらなかった扉が
まるで誰かが入って来たように開いた時には、僕の背筋は寒くなりました。
けれど、お店の「女性オーナー」が言うには、「誰か、お客さんでも入ろうとして
帰ったんでしょう!?」としか言いませんでしたが・・・僕が見てた時には、けして
人の姿はありませんでした。
その後も、やはり数人のお客さんがケガをしたり、浮気していた夫とは「離婚」し
最後に、「女性オーナー」に信じられない災難が降りかかったのです。それは、何と
お店で飼っていた「猫」なのですが、いつも「外と家」を自由に出入りしているうちに
猫が外から持ってきた「ツツガムシ」に感染し、突然倒れてしまいそのまま
意識不明状態で、高熱が出て生死をさまよっている時になんと、近所の人に
発見されて一命をとりとめたという事でした。
ちなみに、辞書で「ツツガムシ」をしらべたところ・・・。
ツツガムシ科のダニの総称。体長１ミリ、幼虫は哺乳類に寄生し届出感病の
つつがむし病を媒介する。
その後、そのお店には足が向きません。